2024年ベストアルバム

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今年も年1の更新、なんとか間に合いました。前段考える気力が無いので早速始めます。年末年始暇な方はお付き合い下さい。

 

30位.The Three Times/Flight Mode 

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ノルウェー出身のインディ〜エモスリーピース。過去リリースしたEP3作のコンパイル盤で初のLPリリースとなった。1曲目から一気に心を掴まれる切なくキャッチーなメロディと疾走感はいかにも北欧という感じ、アレンジもメロディックなものからインディ寄りなものまで引き出しも多い。ジャンル云々語る前にまずは良質なメロディというスタンスはStarmarketLast Days Of Aprilなどの北欧勢に通じる部分も。

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29位. Aooo/Aooo

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個人的女性ボーカル四天王の1人、石野理子(ex.アイドルネッサンス、ex.赤い公園)擁する4ピースバンドのデビュー作。個人でも活躍する気鋭の若手ミュージシャンの集まりだけあって、それぞれ自己主張の塊。各パートが遠慮なくぶつかり合うバキバキドンシャリサウンドの突き抜けっぷりには思わず笑ってしまうが、それらを全て内包してしまうような石野の歌声が相変わらず圧倒的。

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28位.Daniel/Real Estate

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現行ギターポップシーンを代表するバンドの6作目。近作ではよりルーツ的な音に向かっていた印象があり、今作はそこを引き継いだアコースティックな質感に加えて原点回帰的な浮遊感が絶妙に折衷されている。何よりアルバム全編に漂うのは過去一ポップな多幸感。穏やかな陽の光のようなギターサウンドとハーモニー、お世辞抜きでギターポップ好きで嫌いな人はいないはず。

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27位.L.A. Times/Travis

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90年代後半のポストブリットポップシーンを代表するスコットランド出身の4人組の10作目。比較的コンスタントに良質なアルバムを発表しているグループだが、フロントマンFran曰く代表作"The Man Who以来のパーソナルな作品"なだけあって、メロディの良さは抜群。一方でアレンジは相当遊んでおり、鍵盤メインの楽曲や表題曲ではスポークンスタイルにも挑戦するなど、30分と短い中でも聴き応えがある。

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26位.Smile! :D/Poter Robinson

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前作NurtureでEDM畑を超えて幅広い層から評価を受けたプロデューサー、SSWの3作目。昨年の来日公演で「始めたばかり」と言っていたギター(あっという間にものにしてしまうあたりやはり天才としか)をサウンドの軸に据えている。ギターポップ、フォークと電子音楽がクロスオーバーするサウンドはThe1975を彷彿とさせる部分も。エレクトロシューゲイザー的アプローチからクライマックスでEDMの高揚感が襲ってくるRussian Rouletteは今年のベストトラックの一つ。

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25位.Slept In/Michael Louis

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カリフォルニア在住のテクノ〜アンビエント奏者。なんとなくまとめ買いしたアンビエントのテープの中に偶々入っていた一枚だったが大当たりだった。漣のようなノイズの表面を漂うようなシンセのメロディライン。空気感こそアンビエントではあるがメロディや展開が豊富でニューエイジ的な印象もある。タイトル通り最高に心地よい入眠音楽。

Slept In | Michael Louis

 

24位.The Night the Zombies Came/Pixies

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オルタナの源流の一つとなったレジェンドの通算10作目。再結成後バンドの良いアクセントとなっていたベースのPazが脱退(クビ?)、どうなるかと思ったが結果的に杞憂。新たに加入したEmma Richardsonのドライブ感のある太いベースラインがバンドアンサンブルを見事に若返らせた。フランクも筆が乗っているのか、前作に続いて良曲連発で頼もしい。特に①Primroseは再始動後最高傑作では?

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23位.Fairweather Friend/The Umbrellas

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あの頃のネオアコ、アノラックなギターポップを奏でるカリフォルニア出身男女混声4人組の2ndアルバム。前作に比べてリズム隊に躍動感があり、バンド感が強まった印象。中にはツービートで疾走するパンキッシュな曲も。ただの懐古趣味に終わらせない巧みなメロディ・アレンジセンス、やはり老舗Slumberlandリリースはまず外さない。

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22位.Spiral in a Straight Line/Touché Amoré

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もはや激情系の枠を超えて評価されているポストハードコアバンドの6作目。前作はカントリーなどより多様な音楽性を追求していたが、今作はRoss Robinsonプロデュースの影響?か原点回帰どころか先祖返りしたかのようなメロディックパンク〜ハードコアに驚き!でも決して混沌とはしておらず、どこか平熱感というか成熟したバンドが意図的に衝動的なアプローチをとったような面白さを感じる。

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21位.Make It Fit/Karate

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エモ〜スロウコアにジャズ的要素を落とし込んだ独自の音楽性でシーンで異彩を放っていたバンドのサプライズ復活作。十八番のジャズ的アプローチも健在だが、1曲目から過去作に無かったカラッとした陽の空気感に驚く。70年代のハードロックだったり、ちょいポリス風味だったり、ルーツロック的な楽曲と開放的な歌声が印象に残る。聴覚障害でバンド活動を休止したフロントマンGeoff Farinaが再びバンドメンバーと新しい音を鳴らすことができた喜びを感じる作品。

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20位.Samurai/Lupe Fiasco

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シカゴを代表するラッパーの9作目、故Amy Winehouseの発言にインスパイアされ「もし彼女がバトルラッパーだったら?」というユニークなコンセプトから発展して作成された。Amyの楽曲がサンプリングされているとかいうことはなく、LupeとSoundtrakkによるオールドスクールながらも決して古臭くならないトラックと、滑らかな切れ味のあるフロウは実にカッコいい。

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19位.Unt/Pinhead Gunpowder

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Greee DayのBilly Joe、CrimpshrineのAaron、MonsulaのJason&Billによるイーストベイオールスターズによる20年以上ぶりのサプライズ新作。今年出たGreen Dayの新作も個人的にはWarning以来の良作だったと思ったけど、それを更に上回ってきた。良い意味で何も変わらない古き良きイーストベイポップパンク、そうそうこういうのでいいんだよ!

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18位.Shabason, Krgovich, Sage/Shabason, Krgovich, Sage

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カナダのSSW、Nicholas Krgovichと多方面で活躍するサックス奏者Joseph Shabasonによるユニットにアンビエント奏者M. Sageが加わって作成されたアルバム。Shabason, Krgovichの本来の良さを損なうことなくSageの個性が見事に溶け合っており、非常に心地良いアンビエントポップに。Idaあたりを彷彿とさせるスロウコア感が化学反応として生まれているのも面白い。

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17位.Paradise Pop. 10/Christian Lee Hutson

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新進フォークSSWの3作目。傑作だった前作Quitters同様Phoebe Bridgersが全面的に制作に関わっている。切なくも暖かくポップなメロディで紡がれるフォークソングという基本は変わらずも、90'sオルタナへの憧憬を前面に出した楽曲が新機軸として印象に残る。特にスマパンのTodayをFOWがオマージュしたような②は超キラー。

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16位.Summerland (Torpa or Nothing)/I Love Your Lifestyle

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現行スウェディッシュエモの代表格の4作目。母国語を全面的に取り入れた楽曲が増え、その効果なのか切なさ倍増。なんとも言えないいなたさとキラキラしたギターサウンドコントラストは日本語エモにも通じる化学反応がある。7曲という少なさだが不思議と物足りなさは感じない。全曲キラーチューン。

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15位.Interplay/Ride

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言わずと知れたシューゲイザーレジェンド、再結成後3作目。Pixiesもそうだが、まさかRideが再結成してコンスタントに新作を出すとは思わなんだ。先行曲からポストパンク色の強いアルバムを想像していたが、ギターポップ、サイケやエレクトロなど多彩な要素が複雑に絡んでいく万華鏡的作品となった。それでいて音が若々しく全く難解にならないのは流石。静から動へプログレッシブに変化する③や、爽やかに突き抜ける⑩などここ最近で一番シューゲイザーを感じる楽曲も。

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14位.A Dream Is All We Know/The Lemon Twigs

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ビンテージなロックサウンドを現代に蘇らせる職人兄弟ドゥオ。サイケでフォークな前作から1年の短いスパンでの新作リリースながら、今回も充実した内容。エレクリックなパワーポップへの原点回帰作と言えなくも無いが、ソングライティング・アレンジ・演奏どれも当時の100倍ブラッシュアップされており、やっつけ焼き直し感は全く無い。

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13位.ACTO3/Fabio Cadore & Hernán Jacinto

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現行ブラジルシーンを代表するSSWとアルゼンチンの気鋭ピアニストのドゥオ3作目。ジェントルな歌とギター、そして流麗なピアノというシンプルな構成でここまで情感豊かでドラマチックな作品が作れるのかと驚かされる。今年の南米ものでもずば抜けて良い作品だった。

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12位. Bad Bad Hats/Bad Bad Hats

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フロントウーマンKerry Alexanderを中心としたミネアポリス出身のロックバンド。メンバー脱退?の影響もあったのか前作のパワーポップ路線から打ち込みも多様したダンサブルなリフとビートが印象的な作風に。よりリフ主体で最初は平坦で地味に感じてしまうが、ふっと差し込まれるメランコリックなフレーズやメロディラインにやられてしまう。今年聴いた中で一番スルメだったかも。

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11位.…Home Is So Far From Here/The Arrival Note

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2022年にデビューしたフロリダ出身の4人組の初のフルアルバム。Hot Water Music的な漢気と後期Braid〜Hey Mercedesの切なさとトリッキーさが合わさったような高純度なLate90'sエモ感に1曲目から拳を突き上げたくなる。既発のEP2枚の時点で期待値は高かったが、それ以上の作品を届けてくれた。わかってるとしか言い様が無いジャケもGOOD。

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10位.Every Little Scene/Ellen Doty

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カナダ出身のSSW。前作Come Fallではピアノとドラムのみで真夜中の闇に沈むような静謐な世界を表現していたが、今回はベース・ストリングスなども導入し華やかさが加わり、曲によってはハウス的な味付けも。とは言え決してゴージャスにならず本来のミニマルな静謐さが失われないのはアレンジの妙、そしてEllenの繊細な歌声あってこそだろう。

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9位.As It Ever Was, So It Will Be Again/The Decemberists

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ポートランドのインディフォークロックバンドの6年ぶり新作。原点回帰的なフォークソングもありつつ、ラテン調だったりはたまた20分越えで最後にはクラシカルなハードロック化するプログレまで曲の振り幅はかなり広い。一番印象に残るのは④Long White VeilのようなREMオマージュ曲、ここまで違和感なくREMを感じさせるバンドはDecemberistsくらいではなかろうか?

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8位. Suburban Eyes/Suburban Eyes

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Eric Richter (Christie Front Drive)、Jeremy Gomez (Mineral, The Gloria Record)、John Anderson (Boys Life) の90'sエモオールスターで結成された新バンドのデビュー作。シューゲイザー〜ドリームポップの影響を強く受けたギターポップといった印象で、完全に非エモ的作品ではあるが、Ericが80's〜90'sのUKロックから強い影響を受けていることはGolden Cityなどの過去のバンドの作品を聴いていれば明白でさほど違和感ない。何よりベテランと言っていい年齢に差し掛かっても瑞々しさを失わないEricのソングライティングには畏れいる。

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7位.Third Wind/Gulfer

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カナダ出身のエモリバイバルバンドの4作目、残念ながらこれがラストアルバムとなった。メインソングライターが交代し、かつてのトゥインクルな要素は残しつつも一気にインディロック寄りの作風に。エレクトロニカアンビエント的要素も取り入れた意欲的な作品だが、何よりまず曲がいい。ここから界隈を超えて評価される予感しかなかったので、これで解散は勿体無いなあ。

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6位.Only God Was Above Us/Vampire Weekend

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現行USロックシーンを代表するニューヨーク出身の3人組、待望の5作目。1曲目からVWらしさに立ち返ったとも言える空気感、3.4作目で顕著だったポール・サイモン的アフリカンアプローチは弱まり、ジャズ的だったりエスニックだったり東欧風だったり遊び心のあるリフ・展開が増えた。やっぱりVWはロックバンドなんだと痛感させられる快作。来年は来日して欲しい。

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5位.Rain Or Shine/Hanemoon

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ベルリン在住のHans Forsterによるバンド(ソロユニット?)。1曲目から思わず胸を締め付けられるようなギターポップが炸裂。例えるならば「TFCのジェリーがバンド脱退後に渡米して新たなバンドを結成したら?」みたいなところだろうか(伝われ)?この超高純度なグラスゴー×USインディ感、ギターポップフリークは必聴。

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4位.The Auditorium, Vol. 1./Common & Pete Rock

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ありそうで無かった夢のコラボレーション、やはりCommonのフロウはオールドスクールなトラックでこそ活きる。勿論Pete Rockのトラックもただの90年代の焼き直しでは無く、現役バリバリのプロデューサーであることを見せつけている。ヒップホップは時代ごとにトレンドが明確に変遷するジャンルだが、今作のようなタイムレスなアルバムをずっと待っていたのかもしれない。

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3位.Smitten/Pale Waves

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マンチェスター出身の4人組の4作目。正直前作まではインスパイア元はわかるけどどっち付かずというか、このバンドの志向するものが見えづらかったのだけど、今作で一気に視界が開けた。Cocteau TwinsやThe Sundays的なクリーンで浮遊感のあるギターサウンドを軸に、80'sUKロック〜90-00年代の北欧ポップロックアヴリル的00'sガールズロックが絶妙なバランスで共存している。全曲シングルカット可能な質とキャッチーさ、緩急をつけて最後まで全くダレない構成も見事。

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2位.Permanent Repeat/Macseal

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ロングアイランド出身のエモ・パワーポップバンドの2作目となるフルアルバム。今年待望の初来日も果たし、素晴らしいパフォーマンスを披露した。初期は正統派のトゥインクルなエモパンク路線だったが、今作はより普遍的なパワーポップにシフトしている。個人的にはWheatusやNine Daysあたりの90-00年代にスマッシュヒットしたUSオルタナの香りがするのが堪らない。タイトル通り何度も繰り返し聴きたくなる、誰もが好きになるであろう優しさ親しみやすさに満ちた傑作。

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1位.Hey Panda /The High Llamas

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30年以上に渡ってインディポップシーンで活躍するSean O'Haganによるユニットの新作。持ち前のビーチボーイズなどをルーツに持つクラシカルなチェンバーポップに、今作はR&Bやヒップホップにインスパイアされたエレクトロなエッセンスが融合している。これが可愛いタイトル・ジャケと合間って本当に心地よく幸せなモンドラウンジミュージックに仕上がっていて、Seanのポップ職人としてのセンスに改めて感服させられる。ベテランになっても新しい音への追求を止めない姿勢にリスペクト!

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やっぱり自分はポップで心地よいな音楽が好きなんだなーってここ数年改めて思いますね。流行りには益々疎くなってきましたが、自分で良いと思う音が聴ければそれで良し。